■まずはじめに!
よくお客様から「錆びないようにするにはどうすればいいの?」と質問されたり、「バイクの手入れはどうすれば
いいの?」、「いつまでも綺麗に乗りたいんだけどどうすれば?」と聞かれることがあります。
はっきり言って見た目が残念な状態になってしまっている場合はかなりの手間と費用をかけないとどうすること
もできません。
また綺麗な美しい状態を保つのであれば費用は別としても手間=時間をかけなければならないのです。
ただし少しの費用をかけることによって格段に手間が減ります。
そこで私自身が見つけたり使ったりして良いと思うもののみをご紹介します。個人的な好みも入っていますので
これが絶対ということではありません。

@バイクに使われている素材
簡単に書きますがバイクには様々な素材、加工部品が使われています。鉄・アルミ・ステンレス・ゴム・プラスチック
などです。またメッキ、アルマイト、塗装など素材に加工や処理を加えたものもあります。それぞれに適した保護剤、
ケミカルがありますのでそれぞれに使い分けをしなければなりません。

A素材の劣化・腐食
鉄なら赤い錆び(酸化)・腐食、アルミの酸化は白い粉をふく感じや研磨加工してあればくすみ、腐食、ゴム・プラス
チックの劣化は硬化・白化・ひび割れなどになります。だた美観を損なうだけではありません、機能も失うのです。

B金属の酸化
酸化って聞くと真っ先に鉄が錆びる事って頭に浮かぶと思いますが実はもっと身近な現象もそうなんです。紙や木が
燃える現象も酸化なんです。酸化という化学反応は対象の物質が電子を失うことで、物質から酸素が化合する反応
もしくは水素を奪われる反応などです。通常鉄の酸化の場合、表面が酸化して錆びが発生し、放置すると内部に浸食
して最終的にはボロボロになりますよね。しかし金属の錆びはこのような場合のみじゃなく、逆に酸化を利用しての
防錆加工もあります。鉄を空気中で強く熱して酸化させたきめの細かい錆を発生させ、鉄の表面を膜のようにおおって
内部がそれ以上錆びないように保護するといった処理などもあるんです。鉄だけに限らずアルミニウムを人工的に酸化
させて内部までの浸食を防ぐ処理が聞いたことのあるアルマイトっていう処理なんです。酸化=錆ではなくて、鉄やア
ルミニウム等の物質と空気中の酸素と水分とが反応して出来た酸化物が金属でいうところの錆です。余談ですが鉄より
アルミの方が酸化しにくいって思われがちですが逆なんですね。実はアルミの方が酸化しやすいんです。でもなぜアルミの
方が腐食しにくいかというとアルミの場合は自然に発生する錆(白っぽい錆=酸化アルミニウム)が前記したように表面
を膜のように覆って内部への浸食を防ぐからなんですね。

Cゴム、プラスチックの劣化
これら素材には主に熱劣化、加水分解による劣化、紫外線による劣化などがあげられます。バイクの場合は野外
での使用となりますので避けられませんよね。
■洗車・ケア
さて自分のバイクが自然界でどういう状況に置かれているのかは理解できましたよね?
最近は話題にのぼりませんが酸性雨。これもバイクにとっては大きな天敵です。
ほおっておけば何もケアしてあげなければ腐っていくというとなんです。さらに何かの機能を果たしている部品であれ
ば故障・事故の原因にもなりますし、汚れていたらオイル漏れなどに気付くこともなくなってしまうでしょう。

@洗車のタイミング
乗ったら洗う!これしかありません、1に洗車、2に洗車、3、4が洗車で5も洗車!(笑

A汚れの種類
汚れにはどんな汚れがあるでしょうか??タンクやカウル等の水垢、鉄粉の付着、タールやピッチの付着、虫・鳥の
フン、泥汚れ、ブレーキパットのカスなどでのホイールの汚れ、チェーンオイルの飛び跳ねなどですね。
虫・鳥のフン、泥汚れなどは普通のカーシャンプーで綺麗になると思います。
ブレーキパットのカスやチェーンオイルなどの汚れは普通のシャンプーでは落ちません。
また水垢、鉄粉、タールやピッチになるとそれぞれ専門のケミカルが必要です。
■防錆対策
@アルミ・ステンレス・チタン
アルマイト処理されたアルミは耐蝕性に優れています。またステンレスやチタンは非常に高い耐蝕性をもった金属です。
どうしても錆などが気になるのであればそういった素材の部品に交換しましょう。特にボルトなどは結構気になるパーツ
です。ステンレスボルトは比較的安価です。ドレスアップも兼ねるなら高価ですがチタンボルトもおススメです。
Aボディーガバー・簡易ガレージ・本格ガレージ
最近は騒がれなくなりましたが酸性雨の影響は甚大です。走行中の雨は仕方がありませんが保管時の管理によって
も大きく差が出ます。ガレージ保管がベターですが普通のボディーカバーではなく簡易型のガレージや特殊なカバー
も存在します。余裕があるなら試してみてください。
Bラストアレスター
金属の酸化で酸化の仕組みを説明しましたが、電気的に錆を防ぐという考え方の商品がラストアレスターです。
四輪のオプションとしては認知度が高いようです。失われていく電子を補給して錆を防ぐという仕組みです。
Cラストブロッカー
これは簡単で結構高い効果があります。私自身も鉄板の半分にラストブロッカーを添付して野外に放置しましたが
塗ってない部分は見事に錆ましたが塗った部分は錆ませんでした。かなり良いと思います。
チタンボルト
ベータチタニウム 陽極酸化処理されたボルトは美しい
プロボルト 車種別のKITもあり
特殊カバー
平山産業 BIKE DOME 全体をすっぽり被せるタイプのカバー
バイクバーン 扇型フレームで作業が楽
ガレージA-1/B-1 スライド型フレームで作業が楽
簡易ガレージ
SHELLO サイクルシェル 扇型フレーム+床プレートで全面保護
SHELLO BOX SHELLO コンテナ型収納
ビットベース コンテナ型収納
グリーンベル ミニログキット(セルフ)
アーミップ ログハウスキット(セルフ)
ガレージ
稲葉製作所 本格的ガレージ
※ボルトについて
異種金属を接触させると電蝕という現象が起きます。 例えば鉄はステンレスよりもイオン化傾向が大なので、そこに
水がたまると水に鉄が溶けてFe2+となり、放出された電子はステンレスのほうに流れ込みステンレスの表面でH2が
発生する。このようにしてFeの溶出が進み、むしろ普通の鉄よりも錆びやすくなるといった例です。金属の組み合わせ
によっては逆に酸化しやすくなる可能性があります。
またあえて紹介しませんでしたがアルミボルトは弱い為トルクがかけられないのでクランクケースカバーなど、ほとんど
外さないような場所に使うと接触部が酸化して固着し緩める時にたいてい折れたりして手間がかかります。